プロジェクトの背景

Project Background

日本のエネルギー事情

エネルギー自給率が約8%と資源が乏しい日本では、様々なエネルギーをバランスよく組み合わせる必要があります。
安定供給性が高く、経済性に優れた石炭火力は、エネルギー基本政策の「3E+S」のエネルギーミックスを達成するために不可欠です。

日本のエネルギー自給率はわずか8%

OECD加盟国である35カ国の内で、ルクセンブルグにつぎ二番目に低い水準です。

エネルギー自給率比較

世界各国の一次エネルギー自給率比較(2015年)

世界各国の一次エネルギー自給率比較(2015年)
IEA統計資料(Balances for 2015)より作成

日本の電源構成見通し

パリ協定を前提に策定された政府のエネルギー需給見通しにおいても2030年には石炭火力エネルギーが26%を占める予測になっています。

電源構成

経済産業省 長期エネルギー需給見通し(2015年7月)

経済産業省 長期エネルギー需給見通し(2015年7月)


安定供給性、経済性に優れた石炭火力

石炭は石油や天然ガスと比べ、埋蔵量が豊富にあります。政情の安定した国を中心に世界中に広く分布し、安定供給が見込めます。また、他の化石燃料に比べ低価格で、価格変動も少ない資源です。

可採埋蔵量と可採年数

可採埋蔵量と可採年数グラフ

出典:BP統計2018

資源埋蔵量の地域分布

資源埋蔵量の地域分布図

出典:BP統計2018

燃料価格の推移

燃料価格の推移

出典:財務省貿易統計

石炭は過去のエネルギー?

いいえ、これからも世界の電気を支え続けます。
供給安定性と経済性に優れた石炭を燃料とする石炭火力発電所は、電気を安定して低コストで供給できるベースロード電源として、日本だけでなく、将来にわたってアジアの国々を中心に需要が増す世界の電気を支え続けます。

石炭資源のメリット

石炭資源の課題

石炭は安定供給性や経済性で期待できる一方、地球温暖化の原因とされるCO2の排出量が、ほかの化石燃料と比べても多いことが課題となっています。石炭火力発電からのCO2排出量削減が、地球温暖化対策の鍵です。

世界のCO2排出量の見通し

世界のCO2排出量の見通し

出典:IEA World Energy Outlook 2015

石炭火力発電の未来

地域によって異なる、石炭火力発電の需要

世界の発電電力量の約4割が石炭火力で、最も大きな割合を占めています。再生可能エネルギーの導入が進むドイツでも、石炭火力が電力供給を支えています。
石炭の利用を抑制していこうとする動きがある一方で、人口の増加や電力消費量の増加に伴い、アジアの国々を中心に石炭火力発電の需要が拡大していくことが予想されています。

主要国の石炭火力発電割合

主要国の電源別発電電力量

出典:IEA統計資料(Electricity and Heat for 2016)

世界の発電電力量(新政策シナリオ)

世界の発電電力量(新政策シナリオ)

出典:IEA「World Energy Outlook 2017」新政策シナリオ

主要地域における石炭及びガス火力発電容量の増減見通し(2017-2040)[GW]

主要地域における石炭及びガス火力発電容量の増減見通し(2016-2040)

出典:IEA「World Energy Outlook 2017」新政策シナリオ

火力発電に求められる調整力

電力の需要と供給のバランスをとる鍵は「調整力」のある火力発電!

太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、季節や天候などによる出力の変動が大きくなっています。火力発電等により出力の変動を調整することで需給バランスをコントロールしています。再生可能エネルギーの普及をさらに進めるためには「調整力」のある電源が重要です。

電力需要と発電量のイメージ

出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(再生可能エネルギー拡大に欠かせないのは「火力発電」!?)

図は上記リンク【電力需要と発電量のイメージ】をもとに作成

日本のクリーンコールテクノロジーが世界を変える

資源輸入国の日本では、電力安定供給のため、火力・水力・原子力・再生可能エネルギーなどをバランスよく組み合わせたエネルギーミックスを目指しています。

なかでも埋蔵量が多く、価格が安く安定している石炭を将来にわたって活用していく必要があります。

一方、地球温暖化対策のため、石炭火力の発電効率を高め、二酸化炭素 の排出を大幅に削減する、クリーンコールテクノロジー(環境にやさしい石炭利用技術)の開発が急務となっています。

大崎クールジェンプロジェクトは、究極の高効率発電技術である、石炭ガス化燃料電池複合発電とCO2分離・回収技術を組み合わせた「革新的低炭素石炭火力発電」の実現を目指す実証事業です。

大崎クールジェンが取り組む「石炭ガス化技術」について詳しくみる!

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